−お知らせ−
 

                                2020年6月1日

学会員各位

 

                             遠藤周作学会代表
                             川 島 秀 一

 

        2020年度遠藤周作学会全国大会中止について

 

 日頃のご配慮厚く感謝申し上げます。

 予期せぬコロナ禍の中、不安な日々が続きますが、皆様にはいかがお過ごしでしょうか。 感染の状況、少し落ち着いてきた感もあるのですが、まだまだ不安な日々が続くことになるのだと存じます。

 

 早速ですが、上記全国大会の開催につき、慎重に検討を重ねてきたのですが、今後予測される感染の状況、開催に向けて会場校である南山大学の状況に見通しが立たないこと(金承哲先生には、多大のご尽力を頂きました)、また発表者の方々が背負う不安や未確定要素等々を勘案し、運営委員会(役員会)の議を経たうえで、中止のやむなきの判断に至りました。当学会にとって年に一度の貴重な集いであることを考えますと、その開催の機会を失うこと断腸の思いではあるのですが、状況ご賢察のうえ、なにとぞご理解ご容赦賜りますよう、お願い申し上げる次第です。

 

なお、中止にともない、学会員の皆様には今後ご相談申し上げねばならないことも生じるかとは思いますが、なにとぞよろしくお願い申し上げます。

 

  考えますと、この度のコロナ禍、日本の現代社会の根本を大きく揺さぶり、その構造を大きく変化させることになるのだと思います。また真の意味において、私たちが長く信じてきた〈個〉の実質もまた問われているのだと思います。そんな中にあって、〈言葉〉のもつ力が問い返され、私どもの文学研究の意味も厳しく問われているようにも思います。

  私自身の自戒も含めて、皆様方のご研鑽のほど、お祈り申し上げます。

  この度の状況、一日も早く終息し、またお会いできる日が来るのを楽しみに致しております。

  学会員の皆様には、くれぐれもご自愛ください。

 

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