遠藤周作の新刊 『遠藤周作全日記 1950〜1993』 河出書房新社 2018年1月下旬刊行予定 予価 9200円+税 上下二冊全一巻
※東洋と西洋の間で揺れ動き、迫りくる死の恐怖と葛藤しながら、「明晰に世界を見つめる」ことを求めてやまなかった作家・遠藤周作。これまでに発表された日記をこの一巻にまとめあげ、単行本未収録日記他、未公開の新資料も多数収録。新資料として処女作「アデンまで」から芥川賞受賞前後の日記、肺結核再発による手術・入院時期の病床日記等を初公開。さらに、 一九五一年「近代文學」に発表された「滞佛日記」を収録。既刊本「滞仏日記」とは内容が異なるという貴重な資料。偉大なるカトリック作家の魂の声を渾身の力で編纂した日記文学の金字塔!(刊行月は変更の可能性があります)
『沈黙の声』新装版 青志社 11月中旬発売 定価 1200円+税 幻の書と言われる遠藤周作の『沈黙の声』は平成4年、著者69歳のときの出版。『沈黙』刊行後20数年が経ったとき、著者はふたたび長崎を訪れ、自身の代表作に向き合いました。その折の記録が、ビデオ&ブック『沈黙の声』(プレジデント社)です。今回、その「ブック」の部分だけが新装版で刊行されます。いわば、ほとんど人々の目につくことのなかった「『沈黙』秘話」とでも言うべきもので、特に冒頭の長編エッセイ「沈黙の声」 では、執筆から長い歳月を経た後での、『沈黙』への回想と後悔・反省も述べられています。
井上洋治著作選集刊行記念連続対談 〜遠藤周作と井上洋治〜 12月11日(月)遠藤周作『作家の日記』と井上洋治『余白の旅』 2018年1月15日(月)
遠藤周作『キリストの誕生』と井上洋治『キリストを運んだ男』 2018年2月12日(月・祝)
遠藤周作『深い河』と井上洋治「遺稿集『南無アッバ』の祈り」
時 間 19時〜20時半 場 所 四谷・幼きイエス会 03-3261-0825 講 師 山根道公・若松英輔・伊藤幸史・山本芳久 参加費 1000円(学生半額) 申込不要・問合せ 風編集室 086- 227- 5665
遠藤文学講座:日本から世界に発信するキリスト教作家誕生 遠藤文学の魅力
12月10日(日)作家前期―距離感凝視からそれを埋める方向へ (『海と毒薬』『おバカさん』) 2018年2月11日(日)作家中期―病床体験から基督の眼で視る作家誕生
(『満潮の時刻』『沈黙』)
時 間 15時半〜17時 場 所 四谷・幼きイエス会 講 師 山根道公 受講料 各回1000円(学生半額) 申込不要・問合せ 風編集室